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Antelope Discrete シリーズを買うべき3つの理由|Discrete8・Discrete4

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AntelopeAudio Discrete|画像 音響機材のお話

※2019年11月23日(土)更新

倉川知也|対談3

音楽プロデューサーの倉川知也です。

ようやっと、このネタに着手することが出来ます。

 

そうです!!!
Antelope Audio (アンテロープオーディオ) さんの
Discrete8 (ディスクリートエイト) についてです。

 

(※画像は最新機種の “Discrete 8 Synergy Core” ですw)

 

この Antelope Discrete8 の記事を書くにあたって、
いつも以上にかなり慎重に検証しました。

 

なぜなら、日本では何故だか
Antelope さんのオーディオインターフェースについて
アンチ意見の方が少なくなかったからです。

 

実際、価格改定前にウチらのスタジオへ導入して
(Discrete8 Basicが約15万ぐらい)

「こんなに安くてマジ大丈夫か…?」

ってクラカワも不安になったりしてまして。。。
(Antelopeさん…疑ってかかってゴメンナサイ…)

 

ま、その不安は使ってみて一掃されるのですが(笑

 

では、クラカワ トモヤ が
Discrete8、Discrete4、など

Antelope Discreteシリーズ』を
検証後、激プッシュする理由を
述べて行きたいと思います!!!

 

-------------

【ご注意】
この記事を含むクラカワの情報発信は
特定のメーカーさん、今回はAntelopeさんから
何か、例えば金銭を戴くなど一切ありません。

あくまでも一般エンドユーザーさんにとって
有益な情報を発信を、というのが
クラカワの根本的なポリシーであり、
秘密裏にエンドース契約をするなどして

いわゆるステルスマーケティング的な行為は
一切御座いません。

この情報が
一人でも多くの方のお役に立てましたら幸いです。

-------------

 

 

Discrete8 は買っても絶対に損をしない

まずは前書き的なところから。

Antelope Discreteシリーズは
『買っても絶対に損はしない』
と、これは断言できます。

 

なぜなら何らかの理由、
たとえば『音が好みじゃない』だったり、

アンチAntelopeの方界隈で言われる
「ソフトウェア関連が不安定」
というような

想定出来るであろう
様々なリスクと考えられる
各『事象』を差し引いたとしても

『潰しが効く』

ぐらい、様々な機能がてんこ盛りで
必ず何らかの役に立ちます。

 

それだけでなく、
上記した『ソフトウェア関連』の懸念についても
最近、特にパワーが掛かっているらしく、
バグフィクスについても
頻繁にアップデートが行われています。

日本のオーディオインターフェースシェア
マジで獲りに来てる感じがします。

 

そんな Antelope さんの本氣を感じる
Discreteシリーズの凄さをご紹介しますねw

 

 

Antelope Discreteシリーズを 「買わない」という『選択肢が消える』その理由

まず、お話しておかなければならないのが
Discrete8Discrete4 についての差、
要は『違い』についてです。

 

Discrete 4』は『Discrete 8』と比較すると
下位グレードのように思われがちですが、

Antelope さんサイドに確認したところ、
中身は全く同一とのこと。

 

単に、様々な入出力の差が存在するだけで、
中の回路、基本的設計、機能に関しては
『全く同じもの』ということでした。

 

今回、クラカワのこの記事では
Discrete 8 について書いていますが、

Discrete 4 が氣になっていらっしゃる方にも
当てはまるお話になるとおもいます。

では、参りましょう!

 

Discreteシリーズのマイクプリアンプが凄い

もう、これですよ。

クラカワが『Discrete8』で
興奮していた一番の理由は。

 

実は過去、
Sweetest時代にクラカワは
こういうのを持ってたんですね。

 

 

AVALON DESIGN さんの AD2022 です。

これ、2チャンネルのマイクプリアンプなのですが、
価格が約40万もします。

当然、それ相応の音がします。

 

ただ、ここで問題が。

 

「ドラム全チャンネルに使えねぇー!!!」

 

これです(苦笑

 

Drums REC をしようと思ったら
最低でも 8チャンネル〜12チャンネルは必要。

そうなると。。。

 

40万(2ch)×4台で8チャンネル。。。

金額にして160万。。。

 

「そんなん現実的じゃねぇだろ!!!(笑」

 

って感じっすよね笑

 

ま、ドラムレコーディング全トラックに
AVALON 2022 使うなんて
有り得ないほど贅沢なのですがwwww

 

AVALON さん的な次元まで行かなくても
それ相応の多チャンネルマイクプリ
4チャンネルでもこれぐらいします。

 

要は、プロ的な『それ相応の音』で収録するには
マイクプリ単体で20万〜30万以上出さないと
『それ相応の音』にはならないわけです。

 

10万円超え、20万円超え、とかの
どれだけ『高価なオーディオインターフェース』だとしても
付属しているようなマイクプリアンプには
当然、そんなコストは掛けられない、
というのは子供でもわかることですよね(涙

 

しかし!!!

この Antelope Japan (@Antelope_Japan)の
小長谷さんのインタビューを拝見した時、
クラカワは「ピーン!」と来たんです。

 

「コンソールグレードのマイクプリを搭載」

 

この一言がクラカワを突き動かします。

 

はじめは

「そんなバカなー。。。(失笑」

なんてかなり斜に構えていましたが、

使って、いや『使い込んで』みて
微塵にも疑った自分が恥ずかしくなるぐらい、
本当にスゴい音だったんです。

 

何といいますか、
『音像が前にせり出てくる』というか、
超『音が立体的』になる感じなんですね。

 

Antelope の 小長谷さんのお話では、
プロエンジニアさんに使ってもらった時に

「昔のフォーカスライトの音に近いね」

と、言われることが多いそうです。

 

Focusrite(フォーカスライト) は
かの有名なルパート・ニーヴ 氏が
NEVE の後に立ち上げた会社で

Focusrite ISA110(ビンテージ)は
ヤフオクなど中古市場で
プレミアム付いて2チャンネルで
約30万ぐらいするのです。

FocusriteのチャンネルストリップISA110のラッキング

Focusrie ISA110|画像
Floatia Designs 様のサイトより引用

 

そんな希少で貴重、高価な
「マイクプリの音に似ている」
と、プロのエンジニアさんが
口々に仰ると言うものが

なんと8基も搭載しているという。。。

 

クラカワたちのスタジオでは
メインで MOTU さんの
インターフェースを使っているので

 

主に Discrete8 では
マイクプリ → A/D → ADATで出力
という繋ぎという使い方がメインなので

マイクプリの実力がよくわかります。

————-
※現在、我々のスタジオでは
 Mac環境完全移行し Thunderbolt 接続にて
 Discrete8 をメインに使用しております。
————-

 

想像を遥かに超える音で、
ドラムだけでなく歌録りに関しても

「あ、これ、別途マイクプリ要らないかも。。。」

というぐらいに、クラカワ的に思った次第です(笑

 

世界的に評価されている Antelope のクロックが凄い

そうです。

あの世界の有名スタジオで導入され
評価の高い Antelope 社の
クロック技術が入っているんです。

 

そして、これが驚きなのですが、
かの有名なクロックジェネレーター、
Antelope OCX 相当のクロックが
Discreteシリーズには搭載されているそうなんです。

 

(※画像は後継機種の Antelope OCX HD)

 

当時の『Antelope OCX』も
約10万以上しましたから、

そう考えただけでも、
どれだけ『お得』なのかと。。。

 

ちなみにこの Discrete8 では
Word Clock 出力』が、なんと
3系統も搭載されていますw

Discrete8|背面 画像

ちなみに、WordClock に関して
僕も「音がそこまでは変わらんだろう」
高を括って居ましたが、

クラカワは己の読みの甘さを
大いに後悔することになるのです(良い意味でw)

 

てか、マジ劇的に変化します。

 

音質が有り得ないほど向上しますよ、
クロックジェネレーターを導入すると。

 

今まで散々色んなインターフェースを
買ったり売ったり試したりしたのですが、
「なんだよ、答えはここにあったじゃん」と。

 

ちなみに、前述したとおり
我々のスタジオの環境では
MOTU さんの HD192 & 2408mk3 などの
インターフェースを使っています。

ーーーーーーーーーーーーー
※2019年2月14日(木)現在、

我々のStudioでは Discrete8 がメインになっております。
ーーーーーーーーーーーーー

 

もちろん、
様々な新しいものを購入しても
未だに鎮座し続けているので

MOTU さんの当時のインターフェースが
素晴らしいのは当然なのですが、

その『いつも聴いているインターフェース』が
単に、クロックジェネレーターの
クロックを入れるだけで驚くほど化けます。

 

信じられないほど化けます。

 

インターフェースとして、だけでなく
『クロックジェネレーター』として
導入するだけでも価値があると思います。

 

これが、何があっても
『潰しが効く』とクラカワが
声高に叫んでいる理由の1つです。

 

Antelope が誇る FPGA FX が とうとう DAWのプラグインになる!?

最後、3つ目の理由です。

 

Antelope 社が誇る、
FPGA FXという
エフェクト機能のお話です。

ーーーーーーーーーーーーー
現在『FPGA FX』はDAW用プラグイン
『AFX2DAW』として正式リリースされています。
詳しくはコチラ → https://jp.antelopeaudio.com/support/effects/
ーーーーーーーーーーーーー

Antelope Japan の小長谷さんが
この動画で仰っているように

ビンテージモデリングのエフェクトなど
多数付属してきます。

 

これらのエフェクトは 全て 無料

 

ーーーーーーーーーーーーー
※2019年11月23日更新
Discrete Synergy Core』以降、
プラグインが一部、別売となっているようです。
詳しくは『Antelope』様のサイトで
御確認くださいませ
ーーーーーーーーーーーーー

 

驚くことに、
ドライバなどアップデートされた時に
プラグインの種類は増え続けています。

しかも、無料で。

 

将来的には
自社だけでなくサードパーティーさんと組んで
有料のものが出てくるかもですが、

徹底的に無料で提供するというのが
基本コンセプトのようです。

 

さらに!!!

この『FPGA FX』がとうとう
DAWプラグインとして使える、
AFX2 Plugin
というものが間近のようです。

リリースされています。

Antelope|AFX2 Plugin 画像

この『AFX2 Plugin』が実現するとなると、
UniversalAudio (ユニバーサルオーディオ)さんの

Apollo Twin シリーズや
Apollo 8 シリーズのような
使い方が出来るようになる、ということに。。。

 

Antelope の小長谷さんのお話では
すでにベータテスト的なものでも
問題なく動いていて、

「リリース間近なのは間違いないです」

というお話でした。

 

クラカワもこのサウンドを試してみましたが、

「無料プラグインでしょー?」

なんてナメて掛かってるとヤケドするレベルの
すごい出来なんですよ。

 

リリース当初、クラカワも懸念していた
動作の怪しさや操作感のヌルさなども
最新ドライバで改善され、
実践的に使いやすくなりました。

サウンドは『言わずもがな』ですw

 

で、これ、

「俺、UAD持ってるから必要ねぇー」

なんて声も聞こえて来そうですが

 

FPGA FX』のメリットは多分にあるようです。

--ぜひ、FPGA、CPU、DSPを比較しての違いを分かりやすく教えてください。
 
ミラノフいまCPUベースで動くプラグインのエフェクトは数多くあります。
 
これはIntelのCore-i7などのCPUでプログラムを作って
動かす仕組みになっています。
 
それに対しDSPも同様にプログラムで動かすのですが、
DSPはCPUと比較してエフェクトなどの信号処理専用となっているだけに、
ずっと速く動くのが特徴です。
 
ただ、DSPの処理速度はそろそろ限界に来ているとも言われています。
 
それに対してFPGAはゲート回路というものを書き換えるために
プログラム処理を必要としません。
 
信号流せば、そのままエフェクトとして機能するのです。
 
だからほぼレイテンシーなしで動作するのが特徴です。
 
実際、192kHzのサンプリングレートで動作させていても、
FPGA処理だと9サンプル程度でエフェクト処理ができてしまうのです。
 
またコンプレッサ用、ギターアンプシミュレータ用、
EQ用など、複数の回路を組めば、
それぞれ完全に並列処理されるのもFPGAの特徴となります。
 
CPUもDSPも並列処理というのはありますが、
基本的には順番に処理していくので、
どうしてもレイテンシーが大きくなってしまうのです。

 

そして、UADプラグインとは
『守備範囲が違う』というか、
モデリングの種類なども個性的。

 

てか、Antelope さん。

これ、UAD さんと
わざと被らないようにしてません?w

という感じです。

 

ちなみに現時点で
クラカワが特に氣に入っているのは
BAE さんのモデリング。

 

BAE (BAE Audio) さんはもともと
BRENT AVERILL (ブレント アブリル) という
割と NEVE系をモデリングした
機器を作っている会社で、かなり高額。

 

2チャンネルのマイクプリアンプで
こんなにしますwwww

 

 

高いっっっ!!!wwwwwwww

 

これ、NEVE1073 系の機器だと思うのですが

そもそも NEVE1073 のモデリングではなく
なんで BAE をモデリングすることになったのが。。。

 

Antelopeさん、シブすぎます。。。

 

 

Antelope Discrete シリーズを買う前に

さて、Antelope Discrete シリーズについて
『買って損をしない』というコンセプトで
いろいろ書いて参りましたが、

『損をしない』はずですが
最後にこれを書かせてください。

 

実はクラカワ、
Discrete8 の導入について
かなり慎重だったんですね。

 

その理由は
今、クラカワはSweetest当時のように
社長ではありません。
(※そのストーリーはまたの機会に…w)

 

現在、スタジオの運営の実権はクラカワにはなく、

『みんなで運営』

というスタイルになっています。

 

もっと言ったら、クラカワはある種
『パシリ』のような状態…
と言ってもいいかもです(苦笑

 

なので、
所有者がクラカワではないこともあり
Discrete8 に限らず、
何か機器を入れる時など
運営メンバーからの同意が必要なんですね。

 

その中でも、
この Discrete8 に関しては
かなり慎重だったんです。

 

なぜなら、
日本での情報があまりに少なかったから。

 

運営メンバーを説得するに足りるであろう
情報が圧倒的に不足していたんですね。

 

なので、無理を承知で
Antelope Japan さんへ

「貸出機御座いませんでしょうか?」

と、不躾なお願いをしたのです。

 

もちろん、
これだけ高額のものなので
いとも簡単に、とは行きませんでしたが、
貸出機を出していただき、

それだけではなく
スタッフの小長谷さん自ら
持参してくださって。

 

このサポートの手厚さ加減には
本当にびっくりしました。

 

尚、ドラム録りの時に
小長谷さんが持参してくださるのですが、

実はこの時、
仲間がカメラを回してくれてまして
参考までに後日、その時の模様を
動画にてアップしようと思っています。

-------------
【2018年9月27日(木)追記】※UPしました!
Antelope Audio の『Discrete8』って良いの?
アンテロープ オーディオ オーディオインターフェース レビュー 動画

Antelope Discrete8 レビュー動画

↑↑↑↑↑  コチラをクリック! ↑↑↑↑↑

-------------

 

ちなみに、
他社さんでも同様に交渉したりしますが
基本、門前払いか

「販売店に御座いますので」

と言われるのが一般的で
相手にもして戴けなかったんですね。

 

なので、貸出機が出るというのは
クラカワとしてはかなり奇跡的な出来事で
本当に感動しました。

 

ちなみに製品評価に
『貸出機 感動バイアス』みたいなものは
一切かかって無いのでご安心を(笑

ということで、
みんながみんな、というワケに
行くかはわかりませんが、貸出機に関して
Antelope Japan さんに
一度交渉してみるのも良いかもです。
(↑タップで公式Twitterへ飛びます)

 

 

Discreteシリーズを買うべき人はどういう人?

さて、まとめです。

 

Antelope Discrete シリーズを
『購入するべき人』についてですが、

極論から言えば

DTMer 全員』

です(笑

 

だって、どう考えても
『損をする』ところが見当たらないんですもん。。。

 

確かに『初心者』さんが購入するには
価格的にちょっとハードルが高いかもですが、

『費用対効果』と考えれば
40万〜50万以上の機器に匹敵する
と、クラカワは感じていますし、

なにより『頭打ち感』が無いのが素晴らしい。

 

前述しましたが、
無料で続々増えるプラグインエフェクト、

DAW上で挿せる『AFX2 Plugin』などなど。。。

『買った時点で限界値』

というシロモノではない、

『買ってから進化し続ける』

という期待値があるのがとてもワクワクします。

 

かと言え、
Antelope さんの機器を購入されるのは
中〜上級者、もしくはプロの方だと思うので
最後にオススメポイントをザックリ書いておきますね!

 

Discrete4|ディスクリート フォー

 
Discrete 4 の購入をオススメする人はこんな方!

・良質のマイクプリアンプを探している
・宅録、小規模レコーディングの音質をさらに良くしたい
・モニター環境をさらに向上させたい
・今のインターフェースをさらに良い音に!(WDC必須)
・UADプラグインのサウンド以外のバリエーションが欲しい
・良質な AD/DA コンバーターを探している

 

などなど。。。

 

Discrete8|ディスクリート エイト

(※写真は最新機種『Discrete8 Synergy Core』です)

Discrete 8 の購入をオススメする人はこんな方!

・良質のマイクプリアンプを探している
・ドラムなど多チャンネル収録の音をさらに良くしたい
・モニター環境をさらに向上させたい
・今のインターフェースをさらに良い音に!(WDC必須)
・UADプラグインのサウンド以外のバリエーションが欲しい
・良質な AD/DA コンバーターを探している
・積極的にリアンプしたい(リアンプ出力搭載)
WDCジェネレーターとして複数台数に使いたい(出力が3つ)

 

などなど。。。

 

 

この記事が一人でも多くの方の
お役に立てましたら嬉しいです。

 

尚、また Discreteシリーズ について
情報が増えましたら追記、
もしくはエントリ立てます。

 

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