音楽プロデューサーの倉川知也です。
実は、昨年(2018年)末頃から
我々の事務所で手に入れては居たのですが。。。
余りにも良過ぎて
情報公開するかどうか迷っていた
『マイクプリアンプ』。。。
というか、
『チャンネルストリップ』
がありまして。。。
今回、ネタバレ回になります(笑
そのクラカワ秘蔵のチャンスト、
それは!!!
SPL 社 さんの『Track One model 2960』です!!!
安価で使えるマイクプリアンプを探して
さて、クラカワがなぜ
『SPL Track One model 2960 』
を選んだのか、というと、
クラカワのTwitter や
ここ数年、クラカワの情報発信を
見ていてくださる方なら
ご存知かと思いますが、
はずかしながらクラカワ、2008年に
信用していた方に騙されてしまい
数千万の負債を残したまま
事業自体が崩壊してしまいまして。。。
その後、差し押さえなどもあり
所有していた機材を根こそぎ
持って行かれてしまったりしたんですねw
機材が持って行かれるだけではなく、
当然、クレジット等、分割購入、
そして融資など受けられなくなりますので
予算は当然かけられず。。。
しかし、会社運営している当時、
所有していた AVALON 社 の AD2022
の音が忘れられず、
ずっと悶々としていたわけです。
約10年以上も。。。(笑
最強コスパのマイクプリ&オーディオインターフェース Antelope Discrete8 との出逢い
そんな中、昨年2018年に
信じられない製品が発売されます。
Antelope Discrete8 です。
(※こちらは先日発表された後継機『SynergyCore』ですw)
Discrete8 については
以前の記事を参照していただくとして。
確かに、Discrete8 のマイクプリは
『オーディオインターフェース付属』
とは考えられない、というか
サウンドクオリティとして考えれば
『コンソールグレード』と
銘打たれているのに納得できるものでした。
しかしながら、
AVALON AD2022 とは
キャラクターや方向性も違い、
特に ボーカルを収録するときに
困っていました。
Discrete8 のマイクプリの音が太いこともあり
楽器隊が図太く録れてしまう、という
『諸刃の剣』現象が発生(w
(※嬉しい悲鳴ではあるのですがw)
そして、同じマイクプリで統一してしまう際、
歌とオケの『音像感』が同化してしまうんです。
その際に思い出したのが
『AVALON AD2022』だったのです。
最強コスパのマイクプリアンプ・チャンネルストリップ SPL Track One model 2960 との出逢い
しかし、当時より安くなったとはいえ、
AVALON AD2022 は
約35万円〜40万円もします。
約2chのマイクプリアンプが40万円。。。
今のクラカワの仕事の
コスパ的に考えて、設備投資としても
正直よろしくありません。
で、たまさかいつもお世話になっている
Rock oN Company さんの
サイトで偶然発見するのです。
『SPL Track One model 2960』を。
ロックオンカンパニーさんのサイトで SPL Track One model 2960 を試聴して。。。
マイクプリを色々探しているときに
ロックオンカンパニー さんのサイトに
『MicPre試聴比較』という
特集が設けられていて、
そこで試聴して驚愕します。
「な、なんだこれは。。。」
AVALON AD2022 までは行かないまでも
クラカワの欲しかった音のイメージに近い、
レンジが広く、すごく澄んだサウンドだったのです。
そして、値段を見てさらにびっくり。。。
「え… 約11万…だと?!」
もう、何度も目を擦りましたよw
SPL Track One model 2960 を 倉川知也が全力でオススメする3つのポイント
さて、、、
相変わらず前置きの長いクラカワ記事ですが、
なぜクラカワが SPL さんの
『Track One』を激推しするのか。
3つのポイントに絞ってお話します。
チャンネルストリップ としての コストパフォーマンスが良すぎる
まず、チャンネルストリップについて
ご存知ない方に説明しますね。
チャンネルストリップ というのは
・マイクプリアンプ
・ラインアンプ
・コンプレッサー
・イコライザー
などなど。。。
が、1台の中に納められた
とても便利な機械でして。
ま、もともとは
SSL(Solid State Logic) 社の
レコーディングコンソールのようなものの
1ch分をラックに納めた感じです。
当たり前ですがマイクプリ以外の回路も
レコーディング グレード。
当然、お値段は張り、
しっかりしたものを購入しようと思うと
20万円は下らないものです。
そんなチャンネルストリップが
なんと11万前後で買えてしまう。
そして、SPL さんは最近話題の
マスタリンググレード の製品をリリース
するようなメーカーさんです。
(※このマスタリングコンプとか60万とかしますからね….汗)
三流メーカーならともかく、
マスタリンググレードの製品を
リリースするようなメーカーさんが
自分たちのブランド名を落とすような
安物を売り上げの為に
わざわざリリースする、、、
とは考えられないですよねw
そのようなメーカーさんが
リリースする チャンスト としては
余りにも安すぎるのです。
AVALON にも劣らない 周波数特性
クラカワが一番注目したところは
ここ、『周波数特性』でした。
てか、自分でも
「なんで AD2022 っぽく感じたんだろう」
と思って調べたところ、超納得。
『SPL Track One model 2960』と
『AVALON AD2022』の周波数特性が
すごく似ていたんです。
AVALON AD2022 PREAMPLIFIER SPECIFICATIONS
(※AVALON Design 社サイトから引用)
SPL Track One model 2960|Specifications
(※SPL electronics 社サイトより引用)
AVALON AD2022 の
Frequency Response(周波数特性)は
1Hz 〜 120kHz
SPL Track One model 2960 の
周波数特性は
マイク入力時で
10Hz 〜 200kHz
ライン入力時で
10Hz 〜 180kHz
低音域が
AD2022 の『1Hz』には及びませんが
ハイエンドが
AD2022 を明らかに凌駕しています。
ま、単なる計測の数値なので
クラカワはこれを先にみたら
「ふ〜ん」
で終わったと思いますが
先に音を聴いていたので
数値を見て逆に納得したという。。。
実際使ってマジやばい! TrackOne、音がいいぞ!!!
ま、上記のデータを元に
チームメンバーを説得し購入。
半信半疑ながら使ってみて、
疑念や不安がぶっ飛ぶQualityに驚き!!!
想像以上の音だったんです。
クリア。。。
限りなくクリア。。。
もうね、歌とか収録すると
マジやばいです。
周波数特性が
200kHzまで伸びているからか、
とにかく立体感があります。
現在再起動している
小次郎バンド のプリプロ音源のボーカルは
割とほぼ全部、ボーカル『小次郎』所有の
SHURE Beta58 と SPL Track One で
収録されているのですが
ダイナミックマイクとは思えないクリアさ。
そして、音像の立体感。
(超ラフに録ってmixしたものでもコレです)
で、ちなみに
我々界隈で話題になったのは
意外にも低域。
しーちゃんが事務所で
ベースの収録中にメンバーが来て、
開口ひとこと目に
「なんか、玄関で
足元が振動してたんすけど
これ…ベースの音なんすか???(汗」
なんてこともあり。。。
みんなで驚いたりして。。。
隠れた名機?! SPL Track One model 2960
さて、ここ半年。。。
クラカワが言いたくて言いたくて
しょーがなかったネタを暴露しましたが
如何だったでしょうか?
てか、この
『SPL Track One model 2960』ですが
日本で全然情報が無いんですよ。
レビューとかも。
なんでこんな
『安い』『ウマイ』『凄い』の
三拍子。。。いや、、、
それ以上が揃ったであろう機械が
注目されてないか、
不思議でたまらなかったです。
今まで様々なマイクプリや
チャンネルストリップに触れて来ましたが
どう考えても
『お値段以上』
のQualtyであるのは間違いありません。
てか、そもそも日本で
一般的に話題になるマイクプリについて
クラカワ的に全く琴線を動かされず
「なんでみんな
あんなのを有り難がるんだろう。。。」
なんて思って
ずっと AVALON の AD2022 を
追いかけ続けて来ましたが、
「あれ、、、これ、
当面AD2022要らないんじゃね?」
とさえ思うほどの製品です、これ。。。
まだまだオススメしたいこと、
書きたいことは山ほどありますが
今回は長くなってきましたのでここまで。
(※さらに深く氣になる方はLINEで。裏話もしますよw)
てか、マジでこれは凄いっす。
プロ・アマの方問わず
必ず『1台持っておいて損しない』という
製品だと思います。
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